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いじめ被・加害者の予知発見とサポート
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:2年B子
4.1.1. 発見
  ‘00年9月と‘01年9月、X中学校全員を対象にMHI調査を実施し、MHI情報を調べたところ、「否いじめ被害感」が、55から37に変化したB子を発見し、いじめ被害と判定した(図1図2)。

4.1.2. 理解
  支援者(ここでは筆者)は、筆者の心の世界に劇場を設けて、B子のMHI情報(図1,図2、クラス担任情報、母親情報と筆者の面談情報)のドラマをB子を主人公にして演じさせた。

 ドラマは、「1年の時は、慰め合いグループにくわわり、部活動を中心にして面白い学校生活をしていた。2年になってグループの慰め合い関係が破綻し、仲良しの2部員にいじめられて、部活も勉強もする気力を失い、学校も友だちも嫌いになり、夜は眠れなくなり、朝も起きられないし、学校を休もうと思うが、休むと一層いじめられると思い込み、登校し、日曜祝日は部活の練習をした。いじめられるのが怖い。心身とも不調であり、生きる気力がなくなり、毎日をどう過ごそうか、考えがまとまらない。このことは、友だちも、クラス担任も、母親も、だれも知らない。人に話すと一層いじめられると思っている。勉強志向が高くなり、自立起床と自立学習をすると回答したが、事実ではなかった。この回答は、生きる望みを託した表現と受け止めた。B子は深刻ないじめ被害状態にあると判断した。

4.1.3. 指針
  自殺意図を考慮し、母親を介して電話で、行きたくなければ登校しなくもよいと指示した。母親にいじめ被害の理解をはかり、食事や着衣など、やさしくし対応して心身を休ませる。いつも一緒にいるようにし、要求に応じてやさしく対応する。質問と指示は絶対しない。心配なことはすぐ連絡する、などを依頼した。指針は、味方と信じてもらうことから始めて、安心、共感、信頼の成立とした。

4.1.4. サポート
  家庭の休養による心の安定状態をみながら、面接を始めた。 2回の面接で私に関心を向けた。3回の面談で私を味方と感じ始めた。週1回の面談が継続された。その間、手紙のやりとりも行われた。サポート9カ月で、安心、共感、信頼が成立し、肯定的な自己イメージ、卓球への意欲、技術の上達、自信を学び、いじめの不安から脱却し、慰め合い希求からも脱却した。しかし、コミュニケーション能は低かった。サポート11カ月から受験勉強に取り組み、1年6カ月で、公立高校へ進学した。その後、E-Mailのコミュニケーションに対し、受容、支持、保証を与え、要求に応じて説明し、必要に応じて諭すサポートが行われた。内容は、心の安定と対人関係であり、自らの力で社会化を獲得していった。高校卒業まで信頼・尊敬関係を継続した。その後、福祉大学を卒業し、現在、介護マネージャーをしている。風邪を引くと筆者クリニックを受診するのである。

 面談の経緯
  9月21日初診、目的: 湿疹を治す経過においてB子が、私を真の味方と信じてもらうことである。共感的コミュニケーションで湿疹の原因を説明し、軟膏塗布や内服で治るが一時的で再発する。完全に治すための体質改善は、血液検査が必要であることを、細かく説明し、了解を得たので採血した。しかし、顔色がわるく気力がなくうつ的で、会話がとぎれがちになるので、気まずくならないように心をくばった。治療の合間に家庭の様子などを聞くことができた。雑貨商店の一人子で父方の叔母同居、夏休みに行われた県卓球大会の敗退をくやしく思う様子はみられなかった(多くの生徒は敗北をくやしがり、みな頑張ったという)。第1回の面接では味方にしてくれたとは思えなかった。

 9月24日、目的: 第1回と同じ、湿疹の「痒みがとれて、よくなった」といい、冷ややかな顔に笑みを漂わせた。その笑みはぎこちなく苦悩を表していた。私は心の中で、いじめなんか大丈夫、君の味方だよと、目でコンタクトをとりながら、心をこめて「早く治そうね、大丈夫」と真剣な態度でいった。この医者は何者だろうと私に関心を持ったと思われた。

 9月28日、目的: 第1回と同じ、血液の検査結果から、ハウスダスト1が湿疹のアレルゲンであるから、体質改善をするには、ハウスダスト1の0.2ml皮内注射を月2回、2年間続ける必要があることを話した。長期間かかることに驚いたので、「アレルギー体質は、心と同じで、だんだんによくするのですよ」と諭した。しばらくして、うなずき「やってみます」と答えた。B子は私を少し信頼してくれたようであった。

 その後、なごやかな雰囲気のなかで湿疹治療が進み、快方に向うにつれて、B子が私を味方と思ってくれていることが感じられるようになった。その頃であった。B子は、「私がいじめられていることを知っているのでしょう」と突然いった。私は静かに悩み事があるのではないかと心配していたことを告げた。そして、9月のアンケートで君が悩んでいることが解ったことを話し、解ったことを表すMHI図1とAQ応答表を示して説明した。B子は説明には関心を示さず「人の子をどうしてそんなに心配するのですか」と質問してきた。私は大人でも子どもでも誰でも困っていれば、一生懸命相談にのってきたことを話した。B子は驚いた様子であった。心のつながりが深まったと感じた。しかし、B子の顔色はわるかった。

 その2日後、B子から手紙が来た。要旨は、診療所に来て気持ちが休まったこと。親には学校へ行くといって診療所に来ていたことと、登校しなかったので気が楽になったこと、もう少し学校を休みたいことなどであった。その後、手紙が毎日来るようになった。その内容はK子とY子にいじめられていることであった。

 K子とY子は、2年生になってから仲良しになり、卓球が下手な私の練習相手をして、塾も私の塾に換えて通うようになった。しかし、5月の連休にデイズニーランドへ行くことを断ってから、口をきいてくれなくなり、卓球部で意地悪をし、運動靴の中に「みみず」が入っていて知らずに靴をはくと「みみず」がつぶれて悲鳴をあげると冷やかに眺める。運動靴を水浸しにされた。私が部活担当教師に注意されるのを冷やかに眺める。卓球が下手なことを1年生に、私に聞こえるように言いふらした。電話で数学の授業では手を挙げるなと脅迫された。数学の教師となにかあるのだろうと言う。トイレに入るとノックを何回もする。いじめを先生や母親に知らせることはできない。よく眠れない。家でも塾でも勉強したくない。学校へ行きたくない。どうしたらいいだろう。などと手紙がつぎつぎにきた。

 その後の経緯の要約:B子は、私に、なんでも言えるようになれてよかったこと、これまで頑張ったがつらかったこと、いろいろ話したので「らく」になったこと。学校へ行きたくなければ行かなくてよいといってくれたので安心したこと、教えてもらった、入浴法をゆっくりするとよく眠れること、勧められた家事手伝いをすると、お母さんと話ができて気分が晴れることなどであった。卓球がうまくなりたいから教える先生を紹介してほしい手紙に、元体育教師にいじめ被害の要因を説明し、卓球の上達による安心感から、肯定的な自己イメージをとりもどせれば、いじめ被害から脱却するであろうとB子を紹介した。

 その後、登校したが、部活動はしないで帰宅し、元教師指導の卓球練習を始める。いじめは続いたが、部活動をしないためその機会が少なくなる。元教師の指導により卓球が好きになり上達し、食欲が出て11時には就寝するようになった。2学期12月中旬から登校し、部活動をするようになった。卓球がK子、Y子より強くなっていた。なお、B子が1年生の部員に好かれるようになってから、K子、Y子のいじめは消滅した。B子は私との手紙交換による信頼関係を大切にしていることを感じることができた。

 年賀状は卓球のサーブをうち込む写真入りであった。この経緯は2年2,3学期から3年1学期であった。3年5月中旬時、いじめ被害体験1年、支援 9カ月時に、MHI調査をお願いすると快く協力してくれた。図3に示すように、いまだ情緒不安定である。最近、B子導入のE-Mailによるコミュニケーションでサポートし経過を見守って行くこととした。3年3学期、県立高校を受験し合格した。その後もE-Mailのコミュニケーションにおいて、受容、支持、保証を与え、要求に応じて説明し、必要に応じて諭すサポートが行われた。内容は、精神行動、対人関係であり、自ら社会化を獲得していった。福祉大学を卒業し、現在、介護マネージャーをしている。風邪を引くと受診するのである。

4.1.5. サポートの評価
  サポート9カ月において、被害性指数は、発見時の低い(37)が普通(45)になり、いじめ被害から立ち直り、慰め合い希求から脱却した(友達重視と学校はおもしろい指数の相関がくずれた)が、コミュニケーション能は低い(友だち重視、学校親和性および友だち親和性が特に低い)(図3)。

 B子1年時(いじめ被害発見の1年前)のMHI情報:

  図1のごとく、「部活動は楽しい(71)」が特に高かった。「学校はおもしろい(64)」、「友だち重視(62)」、「友だち親和感(59)」と「心身快調感(59)」の4指数は高かった。「勉強志向(54)」、「学校親和感(53)」、「友だち関係の精神安定感(51)」、「学校関係の精神安定感(49)」、「否不登校感(51)」と「否いじめ被害感(45)」の6指数は普通であった。

 質問情報
  A:就寝時刻は「11時半」、朝食は「だいたい食べて登校した」。家族構成は「その他」(父母と父親側叔母と同居)であり、父は「雑貨商店主」、母の職業は「その他」であった。 B:健康感は「まあ健康」、頭痛頭重は「まったくなく」、困りごとは「眠くて起きられない」であった。悩みや心配は「将来のこと」であった。勉強や試験の悩みごとの相談相手は「友だち」であり、友だち関係の悩みごとの相談相手は「いない」であった。 C:学校生活: 勉強や授業の難しさは「普通」。友達は「たくさんいる」。学校は「とてもおもしろい」。家での勉強は「夕食のあと」。1週間の塾回数は「6回以上」。部活動は、「毎日」して、日曜祝日も「する」、「楽しく」、「きつすぎることはなく」、「疲れきってしまうこともなかった」。友だちのいじめは「いじめたこともいじめられたこともない」。親のいじめと教師のいじめは「なかった」。友だちのいじめは「止めさせる」と回答した。自立起床と自立学習は「身についていなかった」。

 総括
  部活動を中心とする面白い学校生活を示していた。「友達重視」と「学校は面白い」2指数が高く、慰め合い希求心が満たされていたと思われた。いまだ「自立起床」・「自立学習」に至っていなかった。

 B子1年時(いじめ被害発見1年前)と2年時(いじめ被害発見時)のMHI情報比較:

 MHIの比較
  いじめ被害発見1年前(図1)と、いじめ発見時(図2)では、「否いじめ被害感(45→37)」、「心身快調感(59→34)」、「友だち重視(62→34)」、「学校はおもしろい(64→25)」、「学校親和感(53→25)」、「友だち親和感(59→33)」と「否不登校感(51→34)」の6指数は、高い、または普通から特に低くなり、「学校関係の情緒安定感(49→44)」と「友だち関係の情緒安定感(51→40)」の2指数は、普通から低くなった。「部活動は楽しい指数(71→47)」 は、特に高いから普通になり、「勉強志向(54→63)」は、普通から高くなった。

 質問情報の比較
  就寝時刻は「11時半」が、「12時過ぎ」、朝食は「だいたいたべて登校」が、「ほとんどたべないで登校」になった。家族構成には変化がない。 B:健康感は「まあ健康」が、「少し具合が悪い」となった。頭痛頭重は「まったくない」が、「よくある」になった。困りごとは、「眠くて起きられない」が、「眠くて起きられない、虫歯歯並び、疲れきってしまう、小さいことが気になる、ひどく落ち込む、および心配なことがある」に増えた。悩みや心配は、「将来のことであった」が、「部活動のことと、友だちのこと」になった。勉強や試験の悩みごとの相談相手は、「友だち」が、「父や母」に変わった。友だち関係の悩みごとの相談相手は、「いない」に、変化はなかった。

 C:勉強や授業の難しさは、「普通」が、「かなり難しい」になった。友達は、「たくさんいる」が、「普通」になった。学校は、「とても面白い」が、「つまらない」になった。つまらない理由は、「なかった」が、「友達、先生、気がのらない」となった。家での勉強は、「夕食のあと」が、「しない」になった。1週間の塾回数は「6回以上」が「0回」になった。部活動について、「毎日した」が、「毎日しない」となり、「日曜祝日もする」に変化はなく、「楽しい」が、「楽しくない」になり、「きつすぎることはない」が、「きつすぎる」となった。「疲れきってしまうことはない」が、「疲れきってしまった」になった。

 友だちのいじめは、「いじめたこともいじめられたこともない」に変化はかった。親のいじめと教師のいじめは、「なかった」に変化はない。友だちのいじめは、「止めさせようとする」が、「どちらも悪いから放置する」になった。自立起床と自立学習は、「いいえ」が、「はい」となった。

 総括
  学校生活は荒れ果て、「友だち重視」と「学校は面白い」2指数が特に低く、友だちとの慰め合い関係が破綻し、不登校かいじめ被害と判定した。しかし毎日登校して、不登校ではない現実から、いじめ被害と判定した。寝不足で、落ち込み、不安と悩みがあり、うつ状態と判定した。勉強志向が高まり、自立起床、自立学習をする回答があり、これは生きようとする意図であるが、行為ではないと判定した。回復の過程でもない。これは、一般的に軽症とされる反応性うつ病の精神不安定を表現し、経験上、いじめ被害においては、異常行動の引き金となり、深刻ないじめ被害と判断した。

 客観情報
  クラス担任教師情報は、成績はよく特に数学がよい、おとなしく、心は安定し、夏休みに行われた地区卓球大会優勝、県大会へ出場し問題はない。

 母親情報は、朝食の用意は自分でして学校へ行く良い子である。 クラス全員面談情報は、いじめ情報をつかむことはできなかった。

 B子は、うつむき一度も視線を合わせないで終始した。顔色は悪く、視線を床におき、ときどき窓にはしらせた。とりつくひまをあたえなかったが、腕が痒いらしく手掌で腕を擦るので、「腕が痒いのですか」と問いかけた。「はい」と答えただけであった。「両腕ですか」、「ほかに痒いところはありますか」、「いつからですか」などの返事は、言葉少なの返事であった。発汗による両肘関節内側部湿疹のかゆみを、筆者の診療所で治療をすることと7日後来院することだけをきめて終了した。

  B子のサポート9カ月のMHI調査成績、発見時との比較:

発見時の図2とサポート9カ月図3のMHI情報について、否いじめ被害性は、発見時の「低い(37)」が、「普通(45)」になった。心身快調感は、「特に低い(34)」が、「高くなり(59)」、部活動の楽しいは、「普通(55)」に「変化なく(55)」、友だち重視は、「低い(34)」に「変化なく(34)」、勉強志向は、「高い(63)」が、「普通(54)」となり、学校はおもしろいは、「特に低い(25)」が、「普通(47)」になり、学校関係の精神安定感は、「低い(41)」が。「高く(60)」なり、学校親和感は、「特に低い(20)」が、「低い(36)」になり、否不登校性は、「低い(37)」が、「普通(48)」になり、友だち関係の精神安定感は、「低い(37)」が、「高く(56)」なり、友だち親和感は、「特に低い(29)」が、「特に低い(35)」になった。支援9カ月でMHI情報の改善がみられた。ただし、「部活動は楽しい」と「友だち重視指」の2指数の改善はなかった。

 質問情報
  A:家庭生活、就寝時刻は、「12時過ぎ」が、「11時半」になり、朝食と登校は、「だいたい食べないで登校」が、「いつも食べて登校する」になった。B:健康感は、「少し具合が悪い」が、「まあ健康」となり、頭痛頭重は、「よくある」が、「まったくない」となり、困りごとは、「虫歯歯並び、疲れきってしまう、眠くて起きられない、小さいことが気になる、ひどく落ち込む、心配なことがある」であったが、「眠くて起きられない」になった。悩み心配は、「部活動と、友だちのこと」が、「将来のこと」になった。勉強や試験の悩みごとの相談相手は、「父や母」に変化はなく、友だち関係の悩みごとの相談相手は、「いない」に変化はなかった。

 C 学校生活の勉強や授業は、「かなり難しい」が、「普通」となり、友達の数の「普通」に変化はなく、学校の面白さは、「つまらなかった」が、「普通」となり、学校が面白くない理由は、「友達、先生、気がのらない」が、なくなった。家での勉強は、「しない」が、「夕食のあとにする」になった。1週間の塾回数は、「0」に変化はなかった。部活動は、「毎日しない」が、「毎日する」になり、「楽しくない」が、「楽しい」となり、「きつすぎる」に変化はなく、「疲れきってしまう」が、「疲れない」となった。友だちを、「いじめたこともいじめられたこともない」に、変化はなく、いじめの対応は、「どちらも悪いから放置する」が、「後のこともあるのでかかわりたくない」となった。自立起床、自立学習に変化はなかった。

 総括
  否被害感指数は、発見時の「低い(37)」が、「普通(45)」になり、いじめ被害から立ち直り、「友達重視」と「学校は面白い」指数の相関がくずれて、慰め合い希求から脱却したが、「友だち重視」、「学校親和感」および「友だち親和感」が特に低く、コミュニケーション能は低い。

 
:被害者B子の場合の加害者2名について
4.2.1. 発見
  MHI情報の検索から、B子のクラスで卓球部のX子(図4)は、「学校関係の精神安定感(34)」と、「友だち関係の精神安定感 (34)」 の2指数が特に低く、なお「否不登校性指数(40)」が低いことから、いじめ加害者と判定した。Y子(図5)は、「友だち重視(43)」、「学校親和感(39)」および「友だち親和感(38)」 の3指数が低いことから、いじめ加害者と判定した。

いじめ加害X子のMHI情報: 

 図4のごとく、「学校関係の精神安定感(34)」と、「友だち関係の精神安定感 (34) 」の2指数が特に低い。「否不登校性 (40)」は低かったが、毎日登校していた。「心身快調感(54)」、「勉強志向 (45)」、「学校は面白い (47)」、「学校親和感(46)」、および「否いじめ被害性(47)」の5指数は普通。 「友だち重視(62)」と、「友だち親和感(59)」の2指数は高く、「部活動は楽しい (71)」は、特に高かった。

 クラス担任教師情報: X子は成績普通、部活は卓球部に属し頑張っている。母親情報: 朝なかなか起きない。いうことを聞かない。であった。

いじめ加害Y子のMHI情報: 

 図5のごとく、「友だち重視(43)」、「学校親和感(39)」、「友だち親和感(38)」 の3指数が低い。「学校は面白い(53)」、「否いじめ被害性(47)」、「否不登校性 (47)」の3指数は普通。「心身快調感(59)」、「部活動は楽しい (63)」、「勉強志向 (63)」、「学校関係の精神安定感(57)」と、「友だち関係の精神安定感 (56)」の5指数は高かった。

クラス担任教師情報: 成績普通、卓球部に属し頑張っている。母親情報: 良い子です。勉強もして朝も起こされなくてもおきる。という情報であった。

4.2.2. 理解
 X子: 授業がかなり難しく、勉強を悩み、学校親和性が低く、学校関係の不安がある。友だちを重視したいが友だち関係の不安があり、落ち込んでいる。これは、Y子に誘われてB子をいじめていることが気にかかっていると考えた。面談では、心の迷いがあり、不安定であった。

 クラス担任教師と母親情報では、いじめ加害に係る情報はなかった。

 Y子: 友だち重視、学校親和感、友だち親和感の3指数が低く、いじめ加害者と思われた。面談では、かしこいとは言えなかった。人を見すえるようであり、言葉に協調性がみられず、心は不安定で、うつ的であり、自己中心的であり、意に添わない他者をいじめるであろうと推測した。

 クラス担任教師と母親情報では、いじめ加害に係る情報はなかった。

4.2.3.サポート
  X子とY子のMHIシステム情報と面接情報をクラス担任、教科担任と養護教諭に説明し、共通理解を得た。指針は、信頼、他者認知、自己認知の成立となった。X子とY子の教育の現場において、クラス担任、教科担任と養護教諭が、まなざし、ほほえみ、スキンシップなどの非言語的から、言語的のコミュニケーションを密にして、理解(受容)、正当の行動の支持、正当の考えの保証、要求に応じた説明、必要に応じた諭しを行い、学びの共有感が湧く支援を行うこととした。5カ月を要して、クラスはなごやかになり、いじめ加害は解消した。

 立ち直りは、「コンタクトと受容である」と、クラス担任は言われた。